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世界の家庭を語る会

島田勝弘 の 超えられるか異文化の障壁
NO.14

洗剤を食べるニュージーランド人、馬のように食べる日本人 ―習慣の怖ろしさ―


食事の後、食器を洗うのに洗剤を使って洗うのはどこの国でも同じですが、オーストラリアに住んでいる時、最初に気がついたのは、食器を洗剤で洗って後、水でよくリンスしないで泡のついたまま、ティータオルと呼ばれる風呂敷より少し小さい布巾でキュッキュッと何度もこすって洗剤をふき取っていることです。
オーストラリアの開拓時代、水は大切な砂漠で、水をなるべく使わないで食器を洗うことから、このような習慣がいまだに続いているのかな、と解釈していました。また、食器をキュッキュッとこするのは、昔はきっと銀の食器を使っていたので、錆びないように布でこすっていた習慣が続いているのかもしれません。
ところが、水の豊かなニュージーランドでも時々見かけたし、米国の家庭でも同じでした。西洋の家庭にホームステイした方は、きっとこの異様な場面に出合っていると思います。食器についている洗剤をいくら布で拭いても完全にはとれないんじゃないか、と思うのは日本人の感覚です。

洗剤を食べるニュージーランド人、馬のように食べる日本人

西洋の家庭に食事に招かれて、食事の時、余程気をつけて食べないと、ぺチャぺチャ、ズルズル音を出して食べてしまいます。大人の付き合いだと遠慮して、彼らは口に出して笑いませんが、私の若い頃、食事に招かれてオーストラリアの高校生などから、"You eat like a horse." と親のいる前で笑われました。そして、音を出して食べるのは"美味しい"という意味だ、ということを、私は一生懸命英語で説明しましたが。
ところで、その食事の席で、日本では魚を生で食べる習慣があって、最高のご馳走だ、ということを説明すると、若い女性などはゲーッとゲロを吐くジェスチャーを食事の最中にします。これなど、音を立てて食べることより、ずっとずっと迷惑なマナーだと私には思われるのですが。

もう一つの経験。私がオーストラリアで高校の先生をしていた頃、他の先生が教えていたクラスルームを窓越しに見ると、しばしば教師が机の上に腰掛けて講義をしている場面を見かけました。今では、一段高い教壇というものが日本でも外国でもないので、教師が椅子に腰掛けるよりも机の上にお尻をのせた方が、後方の生徒まで見渡せるので、大変便利です。
私も真似をして、そのようにしていました。机やテーブルに腰掛けるのは、日本では非常に悪いマナーであることは当然です。私の家で、私がちゃぶ台に腰をかけて靴下を履いていたら、5才になるヒロシが「パパッ!」となじりました。習慣が善悪を決めます。

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ある社会で当然の習慣が、外の人間から見ると悪、または異常で、逆に外の世界では当然の習慣が、こちらの社会では悪、または異常であることは、例を挙げればいくらでもあります。それゆえ、外国人はその国の人々にとっては常に"変な外人"なのです。

ちなみに外国人にとって日本の何が変なマナーか、今私の近くにいる外国人に訊ねてみました。
"What is the strange matter in Japan in your eyes?"
Answer by Simon(豪州)
1)Bowing(たびたびお辞儀をする)
2)Always wearing suits(いつもスーツを着ている)
3)Ladies standing on the train instead of men(電車の中で男が座って女性が立っている)
4)Staring gaijin in the train(外国人をジロジロ見る)
Answer by Diana(英国)
Ladies put on make up on the train(若い女性が電車の中で化粧する)
Answer by Michael(豪州)
In small cute steps, people (such as office workers) tend to run without an obvious reason.
(オフィスなどで理由もなくチョコチョコと小走りに動き回る)
Answer by Daniel(米国)
The shop clerks wrap too much, sometimes take 2minutes.
(店でお菓子などの買い物をすると、最後の袋も入れて二重にも三重にも包装されている。例えば文明堂のカステラなど、袋も入れると六重に包まれている。店でも時間がかかりすぎるし、大量のゴミを作っている。)
以上は、日本人には当たり前のことですが、外国人にとっては異様な風景です。

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