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世界の家庭を語る会

島田勝弘 の 超えられるか異文化の障壁
NO.3 中学一年の時、英語嫌いになってしまう!

もう一度考えてみましょう。日本人の50%いや60%以上は中学、高校で英語を習ったにもかかわらず、英語が全く話せません。

異文化の障壁を乗り越えよう英語は日本語の中で多く使っていますが、それは本来の英語から離れた日本の英語−カタカナ日本語であって、発音はむろん、分脈の中では英文法から離れた日本語文法の中で使われているものです。
もっと明確にいうと、中学一年の時に生徒の半分以上は英語から離れてしまって、この異文化の障壁を越えられず、逃げてしまっているのです。
それは、ちょうど私が跳び箱を越えられず、鉄棒ができずにいたのと同様に、英語の時間から遠ざかり、英語の先生から逃げまどい、試験の時は形だけなんとか丸暗記をしてその場をしのいで、中学、高校を通り過ぎてしまう。大学入試のために奮起して英語をゼロからやりなおすか、英語が理解できて好きな人は英語を使う学部に入りますが、そうでないものはそのまま英語を必要としない学部に行ってしまいます。つまり中学一年の時からこの異文化を乗り越えることができず、日本的発想の中に埋没してしまうのです。
もう少し学問的にまとめると、言語学的には日本語との違いを、文化論的には日本人の考え方と西洋人の考え方との違いを理解し、二つの異なった文化を橋渡しする訓練を脳の中ですること。それが私の心理的文法です。

「あなたは朝食を取りましたか(食べましたか)」とはまず言いません。「朝食を取りましたか」で十分です。「私は食べましたけどあなたは食べましたか」と聞く場合にのみ「あなたは」が付きます。こんなことは英語を話せる人には当たり前と思えますが、余程流暢に英語をあやつる上級レベルでない限り、ゆっくり話す英語の先生ならともかく、ネイティブの外国人と自然のスピードで話す時、
「Breakfast eat?」とか「Ginza go?」(銀座に行くのですか?)
という英語になってしまうのは誰でも経験があるでしょう。
会話というのは自然のスピードで話せて始めて会話であって、「あなたは」「食べる」「朝食を」と頭の中で計算してからでは会話になりません。従って私の学校ではSVOの型の文章で半年間、徹底的に訓練します。何故なら、私たちの頭の中に日本的発想がすでに存在していて、それを取り除くことができないからです。いかに瞬間的に切り替えるか、その心理的訓練です。

この障壁を越えたら次の最大の難関は英語の人称(主語)によって動詞(特にbe動詞)が変わるということです。これは日本語にありません。これが中学一年生の時、英語に挫折する最大の理由です。このことが日本人がなぜ英語をしゃべれない民族であるかの答えだと私は思っています。

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