
| 島田勝弘 の 超えられるか異文化の障壁 | |
| NO.7 | 島田式英語習得法の極意(S.V.O.の理論)の急所 |
正統な(明治時代に輸入され、翻訳され、継承されている)文法システムでの英語の理解の仕方は、いろいろな文型を理解し、各品詞の変化の表を羅列して、それを全部理解し、記憶しなければ、英語が分らないという考え方に基づいています。一方では、「文法システムを勉強する必要はない。リズムや音楽やロールプレイなどで自然に丸暗記すれば、英語は話せるようになる」と主張する人も多いのですが、これは例えば、 May I help you? I like it! Delicious! Oh!no. Watch out! というような "とっさの一言"には役立ちますが、自分の意見、説明、報告、立場の主張、記述などには発展しません。 私の主張する教授法は、上の2つの方法を否定しています。正統的な文型や文法を全部あるいはかなり理解しなければ、英語は理解できないし話せないという考え方と、他方のとっさの一言的な慣用的な表現を実際の場面に則して記憶すれば英会話はできるようになるという考え方の両者を否定しているのです。 私の考え方では、S.V.O.こそ英語の幹であり、これを徹底的に頭に叩き込むことによって、英語が習得できると主張します。繰り返して説明してきたように、日本語はO.V.の世界であり、英語はS.V.O.の世界なのです(S=主語、V=動詞、O=目的語)。このS.V.O.は、単に一文型ではなく、英語の幹であると書きました。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
私のやり方というのは、すなわちS.V.O.の文型を半年間、徹底的に訓練することなのです。文の説明でなく、実際に会話を練習することによって、生徒たちは、挫折することなく上達していきます。全く泳げない金づちの人が、水泳のコツを体得するために、一度に犬かきやクロール、平泳ぎ、バタフライなどを習う必要はありません。自分のできそうなもの、犬かきなら犬かきを一年間徹底的に訓練することによって、身体の浮かせ方、息の吸い方、前への進み方など、身体が自然に悟ります。このコツは、クロール、平泳ぎなど全てに共通するのです。 難しい哲学を説明するのが本稿の目的ではありませんが、現代言語学の哲学的な主張では、「人間は、あらゆる人種で共通に、先天的な言語上のパターンを持っている」と説かれています。例えば、1+1=2、2×2=4は地球上のどんな人種にとっても真理で、近代哲学者カントなどが先天的な普遍妥当な真理であると説きました。同様に近代の言語学者ソシュールは、人間の意識の中に、あらゆる人種に共通の言語的パターンがあると説きました。人間が成長していく過程で使っている言葉は、経験的に習得したものだけでなく、先天的で普遍妥当な言語的パターンを応用し発達させたものもあると考えました。
究意諸道(無量寿経) 一道を究めれば、諸道に通ずる真理と自信をつかむ |
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